時代は今、人工知能(AI)、IoTやロボットといった高度なデジタル化の趨勢に晒されているといっても過言ではありません。車の自動運転化しかり、ほんの何年か前には空想の産物でしかなかった事象が現実のものとなる日もそう遠くはないと思えるところまでやってきました。
我々の属する理美容業界も昨今、スマホやタブレットを媒体にした予約システムや、それら媒体を使用したサロン内でのヘアスタイル提案、またインスタグラム等を駆使したサロンの情報発信といったように多かれ少なかれデジタル化が進行しつつあり、今後さらにそれらの進化形へと変化を遂げることが容易に想像されるところです。しかしながら、実際にサロンの施術の現場となるとどうでしょうか。例えば、ロボットがカット・カラー・パーマといった施術をする日が来るのかというと、それは遥か遠い未来の夢物語・・・あくまで現場は将来的にもサロンのスタッフとお客様とのある意味アナログ的な触れ合いの場であり、それによって心から極上の快適さを提供する場であり続けることでしょう。それが取りも直さずこの業界が「手作り業界」と言われる所以なのかもしれません。言い換えますと、心を込めない仕事では本物の快適さを提供することは出来ませんし、何よりも心を大切にする姿勢は業界の出発点であるとも言えるでしょう。
弊社は長年に亘り、「心の豊かさを大切にしていきたい」という経営理念を掲げ、また社章も「心」の漢字一文字をデザイン化しています。理美容業界は全ての人の身体と心に快適さを届ける産業であるからこそ、弊社も人間性や倫理観、また心の豊かさを絶えず念頭に置いた経営を実践してまいりました。
日頃よりお得意先であるディーラー様や仕入先のメーカー様・業者様に対しても心から向き合うことを大事にし、一見アナログ的に思えるような、商道徳・信義・義理人情といった理念を大切にしておりますことはその証また、社内におきましても、お客様を大切にするにはまず社員を大切にすることであるとの理念の下、日本的な企業運営の根幹の一つである長期的な視野に立った経営陣と社員との一体感を醸成し企業運営を心掛けているところでございます。
弊社と致しましては、引き続きお得意先や仕入先のニーズにより一層お応えするべく、絶えず「選択される」立場でいられることを目指したいと考えております。その為にも、物流の改善を目指してIT関連を含めた設備投資、新商品・新企画の発掘、人材の育成といったような先々を見越した施策に対して先行投資を惜しむことなく実践し、総合的な企業価値をさらに高めていきたいと考えております。併せて、全社員が個々の潜在能力や人間力に磨きをかけ、さらに皆様方のお役に立てますよう全社的な仕組みづくりを推進しつつ、今後とも余裕をもって心の豊かさを大切にした健全経営を心掛けて参る所存であります。